1QQ2

ニュージーランドで新卒を捨て、彼女を追いかけてきた男が書くブログ。

他文化を尊重できない日本の番組は今すぐに無くなるべき。

どうも、マーディー(@rym_nz)です。


知らない人もいると思いますが、実は僕、コーディネーターの仕事をしていました。(いまもしていますけど、仕事のオファーがありません。)


以前、ビーガンカフェで働いていた時の、オーナーの旦那がコーディネート系のビジネスをしていて、手伝ってくれないかと頼まれて、その仕事を手伝っていました。


お金もいいし、いろんなところに無料で行けるし、(オーストラリア、ニューカレドニアなど)、それなりに楽しい仕事だった。


けど、その雇い主の旦那とテレビ局との仕事以外は


今回、とりあえずは雇い主の話は置いといて、テレビ局との仕事について書いて行こうと思います。日本のテレビの裏側を見て日本のテレビ局との仕事は一切しないと決め、そして彼らのしていることが、日本の名を傷つけていると思ったから。




まずは、この画像を見てほしいんだけど、

f:id:ryomiyunz:20171120173337j:plain

Twitterとかでも出回ったりするから、見たことある人もいるかもしれない。


この画像の通りで、メディアとかテレビで写している部分はほんの一部で、編集でいいように騙されたり、伝えたくない部分は隠されたり。

それが、これから書く仕事をしてわかった話。

テレビ番組との初仕事

f:id:ryomiyunz:20171120184933j:plain


テレビ番組の仕事は初めてのことだった。


かなり有名な番組で、某有名人が司会をしている番組だ。細かい企画内容は伏せるが、海外に行って日本の良さを伝えようという、いまの日本では割とありきたりな番組。



編集やヤラせも問題。テレビに映らない部分も大問題。


合計20日間近くの結構大掛かりななロケでシドニーから始まり、オーストラリア中を飛び回るロケ。しかも、1人でのコーディネートで、準備は大忙し。


彼女にも手伝ってもらいながら、下調べに、撮影許可をとったり。大変ではあったが、仕事なのでという感じ。


その間に番組側から多くのわがままな要求に、決定後の突然の変更など。多くのことがあった。しかし、それも予想をしていたことで、許容範囲のことだったので、特に文句はない(正直、不満だらけだったけど)


たった1つを除いて。


日本人のイメージでは”オーストラリア人=白人”です。


番組の企画のため、日本語が話せるオーストラリア人を見つけなければいけなかった。


そこで、日本語学科のある大学など様々な場所に連絡を取り、数名の候補者を見つけた。全員、オーストラリア産まれの、オーストラリア人だ。番組側の希望もあって、全員20代。そこにもうひとつ条件が。



アジア系の方はいりません。日本人のイメージには、オーストラリア=白人というイメージがあるので。


その後、ロケ地として、日本語を話せそうな方がいそうな場所を探すということで、また日本語が話せそうな学生が多そうな、大学に連絡を取り、取り計らっていただくことに。


そして、学生を集めていただき、撮影に協力していただくことができたという旨を伝えると、


アジア人ばかりですかね?

ということ。上からの指示であくまでも、アジア系の人ばかりだと、オーストラリアの雰囲気が伝わらないとのことだった。


もちろん、比率だけでみたら、アジア系に比べると白人の人間の方が多いだろう。シドニーやメルボルンなどの大都市に行ったことがある人は分かると思うけど、街中で見かけるアジア系の人の数は本当に多い。


日本人の中に果たして、どの程度「オーストラリア=白人」というイメージがあるのかは知らないが、それは勝手なイメージで、テレビ、そしてテレビに限らずメディアなどが勝手に白人にフォーカスしてきただけ、見ないふりをしてきただけ。この番組の上層部の頭の中の勝手な妄想でしかなく、事実は異なる。


そして、そんなイメージがあるのなら、テレビはなおのこと事実を映すべきだ。


外見だけで人のアイデンティティを判断するな。


もちろん、現地について、実際に撮影が始まってからも多くの問題が起きた。(急な予定の変更や、労働時間の長さや、わがままな要求などは、ここでいう問題じゃないことを改めて。)


現地での、インタビューにあたって、街中で、人々にインタビューする機会が度々。


その度に繰り返される、


僕と、この人どっちの方がかっこいいと思います?(某有名人の写真を見せながら。)


日本では、よく聞くような質問ではあるが、これは海外の多くでは、とても気まずい質問。下手をすれば差別にもなりかねないし、誰もが喜んで答える質問じゃない。ましてやテレビに映っている状態で質問をされれば、なおさら答えにくい。


また、日本語を話せる学生へのインタビューの時に、アジア系オーストラリア人にインタビューをする機会があった。


彼女らは、産まれも育ちもオーストラリアのオーストラリア国籍。


どこ出身ですか〜?


オーストラリアです!


ん?でもオーストラリア人に見えないね。親御さんはどこ出身?


えっと、中国です。


あ、やっぱりね。



オーストラリア人に見える人とはどういう人なのか?白人じゃなければ、オーストラリア人ではないのか?


国籍は、外見に基づくものでもなければ、親から引き継がれるものではない。


それを勝手に外見だけで判断し、親の出身地を聞き出して、「中国」という答えが返ってきて、あたかも「あ、やっぱしオーストラリア人に見えないもんね。」という感じのような、「やっぱりね」という答え。

リアリティと、面白みのためなら他文化なんてどうでも良い。


その後は、現地の先住民、アボリジニの人が多く住んでいる町に行くことに。


町で出会うアボリジニの人々は、カメラを向けると、「恥ずかしい。」や「やめてくれ。」と言う。


なので、「カメラを向けるのは、許可を取ってからにしましょう。」という提案をした。


また、質問の内容も、「容姿に関する質問」は一切やめようと提案。


すると、ディレクターから、



そうやってさ、無理無理ってなんなの?無理なことを可能にさせるのが君の仕事なんじゃないの?だいたいね、そんんなことしていたらリアリティも、面白みもなくなるでしょ。


と言われた。


驚愕だった。無理を可能にしてしまうのがコーディネーターの仕事ならば、僕は今日からその肩書きは捨てて他の肩書きに変えよう。


そして、いかにテレビのことしか考えていないのか。海外での文化の違いに気がつかずに、そういう質問や、軽率な行動で日本の名を汚している彼にに、恥ずかしさを感じたし、こんな仕事を手伝ってしまってきた自分にも恥を感じた。


もちろん、その場で引き下がらずに、「許可無しでのカメラ」と「容姿に関する質問」は無しにしてもらうことに。


もちろん納得のいっていない様子だったが、そんなことは知ったこっちゃなかった。


仕事とは言え、日本人としてとても恥晒しだったし、何より初めて会う日本人の印象がこれでは、今後この人たちが日本に持つ印象はネガティヴ。


テレビは視聴率が取れればそれで良いのか?

もちろん、テレビ局で働いていたら、それが大事だろうし上からは数字を取れと言われるに違いない。


メディアも一緒なんだろう。芸能人の不倫問題だろうがなんだろうが、ネタのタネなんてなんでも良い。ただ、どんだけ話題になるのか、どんだけ数字を取れるかが問題なんだろう。


ただし、他人を傷つけてまで、日本の恥になるようなこと、一部にだけ焦点を当てて、事実を映さないことが許されて良いのだろうか?


もちろん、彼らにも生活があるから必死なのもわかるけど、他人の傷つけた人生の上に、ろくな人生は無いし、そんな仕事(番組)はなくなるべきだ。


最近の日本の「日本大絶賛系の番組」、「日本にいる外国人につきまとう番組」に「海外で1人でお使い番組」でも、良いだけ編集に、やらせが繰り返されていると思う。


編集とやらせも問題だけど、視聴者は多少の編集とやらせ(あらかじめセッティングされたキャストやコメント)なんてのは予想しているだろう。


ただ、番組内で10の面白いことを起こすのに、テレビにも映っていないところで、その何十倍もの、迷惑、恥らさし、相手の文化をリスペクトしない行為を自分たちの数字のために行なっていると思う。




これらの番組を手伝うコーディネーターは同罪か?


本当に、このように反対するのなら、仕事の途中でも投げ出して返ってくるべきだったのかもしれない。しかし、当時の僕には、そこまでする勇気もなく、結果的に中途半端にそのようなテレビ番組に加担してしまったことをとても後悔しているし恥ずかしい。


つい、先日、西野亮廣の「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」を読んだのだけど、そこに

f:id:ryomiyunz:20171120173416p:plain
「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」より

とあった。


当時、僕にはその仕事を投げ出してまでして、止めることができなかった。自分で「意思決定のできる環境」にいなかった。なので、僕はその後、数回のテレビ関係の仕事のオファーがあったのだけど、断った。(雇い主とのトラブルも断った要因の1つだけど。)


はたして、これらのテレビの仕事に協力するコーディネーターも同罪なのか?


「日本にいる外国人につきまとう番組」にしろ、「海外で1人でお使い番組」にしろ、海外でのロケの際には、日本人コーディネーターがつく場合がほとんどだと思う。

コーディネーターのほとんどは現地に住む、海外経験者が多いと思うが、彼らも実際に撮影を目の当たりにして、「日本の恥さらしだ」とか、「こんなこと海外でするべきじゃない」と思っていないのだろうか?

もしも、思っているが、一度引き受けた以上引き下がれない状況にいるなら仕方ないのかと思う。


ただし、もしも、「ま、俺には関係ないし、金さえもらえれば」って思ってテレビとの仕事を続けているのなら、とんだバケモノだ。僕のことを雇っていた人は、そういう人間で、金にしか目がない、NZに来る新参者の日本人相手に搾取しようとする人だった。つまり、こいつらは同罪だ。



テレビ関係の仕事はしない。


今後もテレビ番組の仕事は一切断る。僕1人が抵抗したところで、そういうテレビ番組がなくなるわけでもない。けど、もうしない。


こんな話すると、裏側ばらしやがってといことで、テレビの仕事どころか、コーディネーター業に限らず、他の仕事の話も来なくなるかもしれないと思って、書くに書けなかった。(もちろんだけど、機密事項契約など結んでいないので、話そうが、口を固く閉ざすかどうかは、僕次第だった。そして、今宵口を開きました。)


ただ、それ以上にこれを黙っていて、いつまでもモヤモヤしているよりも、みんなに知ってもらいたい。そして、日本の外で日本人が他文化に土足で踏み込み荒らしているということは許せない。そして何より、これまでもこのような番組が人気が出続け、作り続けられることを少しでも食い止めたい。


という思いで書いた。